ZOZOTOWNを使ってみたら生きるのが馬鹿馬鹿しくなった話

ZOZOTOWNを使ってみた 

 

 先日、初めてZOZOTOWNを利用した。Amazon楽天などの通販サイトを常日頃から利用していた私は敢えて利用するサイトを増やすことに多少の手間を感じたが(しかも非常に限られたものしか売っていない通販サイトである)、使用してみると案外使い勝手の良いサイトであった。

 

 まず扱っている商品が衣服等に特化しており、それらに関してはおそらくAmazon楽天の比ではないだろう。しかもセールが頻繁に行われており安く買える上、クーポンを毎日配布している。購買意欲を煽りまくりである。サイズ表記も当然あり、以前購入した商品との比較ができる点も良い。

 

 一番の強みはコーディネートサイトであるWEARとの連携ではないだろうか。コーディネートから商品の検索もできる上、欲しい商品や購入した商品を使ったコーディネートがWEARに投稿されていれば、閲覧できる。他のサイトではモデルが着用した写真しか見ることができない。商品名で検索すればWEARで閲覧することも可能だがそれをスムースにできるのがZOZOTOWNということだ。

 

 ただ、ランキングは信用ならないらしく、包丁が一位になっていたことからもそう言えそうである。包丁が。

 

買ってみた

 

 通販サイトで服を買うのは実際に触れなかったり試着ができないのであまり好きではないが、3000円クーポンに負けてしまった。

 

 なんと、Mサイズの服を買ったのにもかかわらず届いた商品はLサイズであった。大は小を兼ねるので着ることにしたが、二度と使うもんかと憤慨した。(着てみたらLサイズでもまぁいいかという感じだった) そしてその後1ヶ月間で3回利用することとなる。ZOZOSUITを注文し、おまかせ定期便というサービスにも申し込んだ。二度と使うもんかとは何だったのか、完全に飲まれてしまった。

 

 

ZOZOTOWNに飲まれる

 

 ZOZOTOWNに飲まれた私は毎日目当てのアイテムをチェックし、WEARでコーディネートを確認する……とまではいってないがいずれそうなってしまうという危惧がある。

 

 おまかせ定期便というのは事前にトータルコーディネートされたセットが送られ、それを着れば君もおしゃれさん!というサービスらしい。ZOZOSUITという寸法を計測できる優れたものと組み合わせることで、完全に受け身でファッションを楽しむことが可能になった。それが楽しいのかどうか分からないが。着せ替え人形じゃないか。

 

 手軽に衣服を購入し、コーディネートを閲覧し、ついに何も考えずにトータルコーディネートをしてくれる時代になった。もはやこれは身だしなみについてかんがえないことと同義じゃないか。気を使って身だしなみを整えるなんて馬鹿馬鹿しい。自己満足でしかない。

 

 

 いや、考えてみたらもうこの人生、思考放棄も思考放棄、自己満足に満ち溢れたものになってはないか。生きて行うことの大半が何も考えずに行っていることだ。誰の役に立つわけでもなく自己満足で完結する。

 

 どこからともなく用意された”人生”というトータルコーディネートを着飾って与えられたものを受け入れて生きていく。私にはあまりにも馬鹿馬鹿しく、思えてならない。