えいがいろいろみた

 昨日と今日で映画を6作ほど観た。「THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY」というドヤバい映画があったので感想を記す。(人に読まれることを想定してないただのメモだよ)

 ちなみに他に見た映画は、ガルパン、平ジェネ、ハイロー、探偵はBARにいるオリエント急行殺人事件。 

 

 

 

THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY

 

しったけいい

 RTで予告編が回ってきたのかな、とにかく予告編を見てなんとなく観たいと思っていたら近くの映画館でやることが明らかに。なんとか時間を見つけて観に行った次第。高橋一生目当て。民王とカルテット観たら好きになるでしょ、あの男。 

 

ないよう

 内容を殆ど全て書くよ。映画はまずクラブの映像から始まる。ポリゴンショック起こすレベルの光が私を襲う。近年、ニュース番組でフラッシュが映る際、ご丁寧にテロップが出る(まぁテレ東またやらかしたしね)というのにこの映画はもうそんなの関係ないとばかりに映し出す。そのためほとんど最初のシーンは観れなかった。

 

 「ジントニック。ライムじゃなくてオレンジで」

 仮面をつけた女が注文をする。この最初のシーンが後々また出てくるというよくある冒頭のシーンの手法。ガルパンもこれだった。ガルパンのあれはよかったね、戦車道から離れていた我々を一気に無理矢理引き戻してくれる。

 閑話休題。ストーリーをざっとまとめると、まとめられないのだ。そもそもストーリーが存在したのかすら定かではない。なんか永遠と夢を見させられていたかのような。

 最初は時系列がごちゃまぜになった形で過去と未来が行ったり来たりする構成であり、カイト(高橋一生)の年齢に追いついたアキと、家出をしカイトと出会った時のアキが交互に描かれるスタイル。謎の白ハゲピエロみたいなのがいて、ああこれは演劇か何かの衣装だなと推察。年齢が追いついたとか言ってるしカイトは死んだんだろうと思う。

 大人アキちゃんは女優を目指しオーディションへ。子供アキちゃんはサーカス「オーロラ」で働くことに。子供っていうほど子供じゃないけど(大学生くらい?)を30の女優が完璧に演じてるのは素晴らしい。等身大の大人アキとの演じ分けも神。まるで別人。

 時系列が入れ替わるのでシーンの順序を忘れたが、アキとカイトの関係が密接になったり、アキがオーディションへ受かったりする。家出をした少女だったアキは段々大人へとなっていく。カイトとのキス、セックス。

 ここらへんからなんかおかしいなと。あの白ハゲピエロが唐突に現れる。そして消える。これは幻覚だったんだ、アキは薬の入ったジントニックを飲んだ。その後、多量の酒を飲み干した。なるほどね、と。

 その後はもう目まぐるしくアキが売れていく様子が描かれる。当人は呆然とした感じ。そして急に何か撃たれる。え? 撃たれたけど。撃たれたら道路の真ん中に置かれたベッドで寝てる。これは、夢? そうそう、夢だったの。いや、夢じゃなかった? 

 ここからはもうどこが夢でどこが現実か分からない。何が妄想で何が現実か分からない。回想なのか、妄想なのか、夢なのか。現実なのか。時系列がごちゃごちゃになってると思ったら現実と虚構がごちゃごちゃになっていた。

  

 ストーリーなんていらないんだよね。伝えたいことは必ずしも物語性を介す必要はないんだなって思った。酒、ドラッグ、暴力、セックスで頭がぐっちゃぐちゃになるのを疑似体験できる感じ。考えるな、感じろがまさに当てはまるような、理解しようとさせず、何が正しいのかを考えるのさえ野暮でこの映画を見て何かを感じ取れたらそれでいいんじゃないかなって。新しい映画だった。

 で、この映画どれが現実なのかわかんないわけ。最後まで。それを紐解こうとするのは野暮なんだろうってさっきも書いたけど野暮なことをしてみよう。

  1. アキ、家出する。カイトと出会う
  2. オーロラに入り二人が仲を深める
  3. カイトの死
  4. オーディション
  5. オーディションに落ちる
  6. リュウと映画を作ることに
  7. ヤクザ
  8. クラブでドラッグ
  9. 運ばれて病院へ
  10. そこから幻想、妄想を見るように

 

 って思ったけど多分違うんだろうなこれ。これなら辻褄合いそうなんだけど。セックスシーンで一瞬大人アキになってたりしたからこれもしかしてぜーーーーーんぶ妄想だったのかね。もしかしたら、カイトなんていないのかも。

 

 

これってもしかして

 アキは何が妄想で、夢で、何が現実か分からなくなる。これって、インセプションだよね。いやインセプション観たことないんだけど、夢の中で夢見たりしてたら現実か夢かわからなくなった、みたいなのがあったはず。多分意識してるはずだしインセプション観てからまた観たら楽しそう。

 

 あと、カイトの死後、オーロラが経営できないっていって閉鎖されることになるんだけど、ラストシーンで爆破スイッチを持ったカイトがいて大人アキと邂逅。死んでるはずなのに。まぁそもそもカイトなんていなかったら辻褄合わせもクソもないんだけど。

 

 ていうかさ、これ平ジェネのオーズパートだよね(全然違う)

 平ジェネでアンクは本当に復活したのか? という見解があって。オーズパートがほぼほぼ最終回の再現であることを考えると、ヒビ入ったタカメダルを使用してタジャドルになったときアンクが現れたことが思い出される。あのアンクがどういう扱いになってるのか分からないけど、今回のアンクもそれだったんじゃないの、と。でもアンクが存在してなかったら色々とおかしいのでやっぱりいたんだろうか。アキがカイトを見たように映司もアンクを見たんじゃないのかな。ラストシーンとか特にね。あの、落ちるシーンでグリード態アンクが手伸ばしてるシーン正直笑うよね。

 

 

 カイト

 爆破スイッチを押したあと、アキの目が覚めることから大人アキとカイトが出会ったシーンは確実に妄想か夢なんだけれども。

 カイトはセックス後アキが就寝したのを見て突然屋上からダイブしてしまう。以前にも「明日死んじゃうかも」などと発言している。そうしたらアキは「だったらどうして私に近づいてきたの」なんて答える。

 カイトはふらっと買い物にでも出かけるかのように死んじゃって、まるで生への執着が感じられないんだけどもう、こいつがヤバすぎる。結局彼は何で死んだんだろう。一番幸せな瞬間で人生を終わらせたかったのかもしれないし、生や死というものを重要視していなくて死が特別であると思っていなかったのかもしれない。こうやって、ふらっと死ぬのも悪くないのかなって思っちゃった。生憎私には置いていくような相手もいない。

 

 

アキ

 アキ役の女優、桜井ユキは30歳ということで正に29歳のアキにぴったりなわけなんだけれども、若いときも演じてたりして、とにかくすごい。高橋一生もやばいけど、桜井ユキという方を知ることができてよかった。あの、儚さ。世界への、興味のなさ。無気力感、でも確かに力を感じる。あの演技には惚れた。

 髪が明るかった時の感じが一番好きだった。女優として売れたときは女装した男みたいな顔で最高だった。やはり俺は女装した男みたいな顔が好きみたいだ。あとお尻がきれいだった。

 

 

まとめ

 やばいえいがだった!