てさ部からみる”新しい”アニメのかたち

てさぐれ部活もの

 というわけで「てさぐれ!部活もの すぴんおふ プルプルんシャルムと遊ぼう」第12話視聴終了しました。Huluの2週間無料トライアルで一気に観ました。

 

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高橋葵

 「てさぐれ!部活もの」は第1期2013年10月に日本テレビ系列で放送された15分枠テレビアニメである。二期「てさぐれ!部活もの あんこーる」が一期の放送終了直後開始(事実上の連続2クール)、事実上の3期である「てさぐれ!部活もの すぴんおふ プルプルんシャルムと遊ぼう」が2015年4月から30分枠に拡大して開始した。

 存在こそ知っていたがなかなか見る機会に恵まれず、今回Huluの無料トライアルを利用した際、見ようと思った次第である。

 

”新しい”

 てさぐれ!部活もの(以下、てさ部)には台本パートとアドリブパートが存在する。通常のパターンだと、台本パートで部活の印象や漫画、アニメになった際のあるある(あるいは”ぽいぽい”)を話し合い、アドリブパートで”新しい”部活を大喜利形式で発表する。アドリブパートではおよそ無秩序に中の人の考えた”新しい”部活を発表し合う。(名前のみがキャラクターに沿ったものになっている)

 この、アドリブパートというもの、実に”新しく”はないだろうか。私は絶対、制作陣が「新しいアニメ考えてみよう!」って言った結果、「アドリブパートがある」って誰かが言って実現したと思ってる。確実に”新しい”アニメをてさぐった結果のてさ部だろう。でなきゃあんなもの放送する気になれないだろう。 ”新しい”を追求した結果、アニメーション、あるいは物語、フィクション作品には当然、ストーリーというものがあるが、あるが、というかストーリーが作品そのものといっても過言ではないのだが、そのストーリーというものを排除したパートがあるのがこのてさ部である。

 いや、まぁアニメーションというのは表現手法にすぎず、アニメーションを用いてバラエティ番組を制作したっていいわけである。てさ部はそのバラエティ要素を含めることで新たなアニメのかたちを開拓したわけである。

 あと、まぁまぁメタネタが多い。アドリブパートはもちろんのこと、台本パートでも多いしOPもまんまメタ歌詞である。

 

 

上坂すみれがかわいい

 アドリブパートはマジでこれラジオでしょ、ってくらいに声優が普通にしゃべっている”感”が出ているのだ。もちろん声優の素なんてものは我々が到底見られるものではないが、普段、彼女らの素であると我々が認識している、いわば偽りの素のようなものをアドリブパートでは見ることができる。声優ラジオをよく聴いているオタクはまるで声優ラジオを聴いているかのような姿勢で臨むことができるのだ。

 事実上の3期には上坂すみれ演じる小此木友美が登場。上坂すみれもアドリブパートに参加することとなる。(3期から登場する「みならい女神 プルプルんシャルム」のキャラクターは.lady.のメンバーが声優を務める)

 まぁびっくりするくらい可愛い。とにかく見てほしい。

 

今すぐにでも見るべきアニメ、てさ部をよろしく。